はじめに
この記事では、ヤマハ (YAMAHA) から現在発売されているスピーカーフォンのYVCシリーズ3種とCS-700AVを比較します。用途に合ったスピーカーフォンを選ぶ参考にしてください。
ヤマハはピアノを始めとする楽器で有名で、100種類以上の楽器を販売する世界最大の総合楽器メーカーです。
そのため、「音」に関しては高い技術力を持っており、Web会議などで使われるスピーカーフォンにもその技術は生かされています。
今回は、そんなヤマハのスピーカーフォンの中から、YVC-1000、YVC-330、YVC-200、CS-700AVを取り上げて、比較していきます。
スピーカーフォンとは

スピーカーフォンとは、Zoom、Skypeなどを用いたWeb会議で用いられるマイクとスピーカーが一体となったものです。USBやBluetoothなどでPCやスマートフォンに接続して使用することが一般的です。
スピーカーフォンを用いることで、会議室で普通に会話するのと同じ要領でWeb会議を行うことができます。
複数人がハンズフリーで話したり、聞いたりできるようになるためには必須のアイテムです。
ヤマハ以外にも他のメーカーや様々な価格帯のスピーカーフォンを比較したいという方は、過去におすすめのスピーカーフォンをまとめた記事がありますので、そちらを参考にしてみてください。
>>>【2020年最新】Web会議に必須 – スピーカーフォンのおすすめ10選【ZOOM対応】【東証一部上場企業で実績】
>>>【2020年下期】最新スピーカーフォンおすすめランキング Top 10|PCのスピーカーとマイクを使うのは完全NG
ヤマハのスピーカーフォン比較まとめ
ヤマハカラ販売されているスピーカーフォンは数多くありますが、この記事ではその中でも2020年現行モデルの「YVC-1000」「YVC-330」「YVC-200」「CS-700AV」の4機種について取り上げます。
記事の後半では各シリーズ詳細なスペックや機能を解説しますが、はじめに比較表で主要な仕様についてはまとめます。
この比較表だけでも、どのスピーカーフォンがあなたの使用する環境に合っているかがひと目で分かると思います。
YVC-1000 | YVC-330 | YVC-200 | CS-700AV | |
価格帯 | 12万円 | 6万円 | 3万円 | 15万円 |
対応人数 | 〜40名 | 〜6名 | 〜4名 | 1会議室 |
寸法 | 本体:332(W) × 95(H) × 162(D) マイク:136(W) × 36(H) × 136(D) mm | 235(W) × 46(H) × 226(D) | 140 (W) x 43 (H) x 140(D) | 862(W)✕99(H)✕69(D)mm |
接続方式 | USB 2.0 High Speed Bluetooth NFC RCA ピン | USB 2.0 Full Speed Bluetooth NFC EXT IN/OUT | USB 2.0 Full Speed Bluetooth NFC ヘッドセット端子 (ステレオOUT/モノラルIN) | USB3.0 オーディオ入力端子 Bluetooth NFC RJ45 拡張マイク入力端子 |
マイク | 単一指向性×3 | 単一指向性×3 | 無指向性マイク×1 | HVAD機能搭載ビームフォーミング・マイクロフォン・アレイ×4 |
集音範囲 | 推奨3m 以内 最大5m(360°) | スタンダードモード: 推奨1.5m 以内 最大3m(360°) SoundCapモード: 1m 以内 | 最大2m以内(360°) | 前方120°の音声を収音 推奨距離3.6m以内 |
音声処理 | 適応型エコーキャンセラー ノイズリダクション マイク自動追尾 オートゲインコントロール オートルームEQ 残響抑圧 自動音響調整 | 適応型エコーキャンセラー ノイズリダクション マイク自動追尾 オートゲインコントロール 残響抑圧 SoundCap | 適応型エコーキャンセラー ノイズリダクション オートゲインコントロール Human Voice Activity Detection(HVAD) | 適応型エコーキャンセラー ノイズリダクション オートゲインコントロール ビームフォーミング・マイクロフォン・アレイ Human Voice Activity Detection(HVAD) |
カメラ | ✕ | ✕ | ✕ | ○:HD1080p、30fps |
※ 価格はヤマハ公式の希望小売価格を参照
上記の表で機能や仕様を比較して、ベストなスピーカーフォンを選んでみてください。
よっぽど大きな会議室や大人数での使用を想定する人は、「YVC-1000」「CS-700AV」を選ぶと良いと思います。
一方で、小さい会議室や4人前後のチームでの使用が多いという人には「YVC-330」や「YVC-200」がおすすめです。
私個人の使用感としては、「YVC-330」がおすすめです。
実際に勤務先の会社で10m四方の会議室で使用していますが、かなりクリアに音声を拾ってくれます。音量や操作性も良いため、かなり快適にWeb会議をすることができています。
各シリーズの機能・特徴を徹底解説
YVC-1000

「YVC-1000」の主な機能・特徴は以下の通りです。
- マイクとスピーカーを独立させた分離型
- 室内の音響環境を学習して音響設定を自動で最適化
- オプションの拡張マイクを合計5台まで増設可能
広い会議室になると、「後ろの方の人の声をうまく拾うことができない」ということがよく起こります。
「YVC-1000」はマイクとスピーカーが分離した珍しいタイプのスピーカーフォンです。さらに、最大5台のスピーカーが接続可能です。
そのため、広い会議室にも分散してスピーカーが配置でき、会議室のどこに座っている人の声もクリアに拾うことができます。
YVC-330

「YVC-330」の主な機能・特徴は以下の通りです。
- マイク自動ミュート機能
- スピーカー音量自動調整
- 収音範囲制限機能
快適なWeb会議に必要な音に関しての機能が詰まっているスピーカーフォンです。
集音範囲、マイクの入力、スピーカー音量を自動で調整してくれるので、不要な雑音を除去するとともに、発言者なども正確認識してくれます。
そのため、YVC-330を使用することで会議室に集まってする会議よりも、Web会議のほうが快適になるかもしれません。
YVC-200

「YVC-200」の主な機能・特徴は以下の通りです。
- バッテリー内蔵で最大10時間
- 小型・軽量で優れたポータビリティー
- パワフルなスピーカー
持ち運びの機会が多いという人にはもってこいのスピーカーフォンです。
ヤマハ独自音声信号処理技術の「Human Voice Activity Detection(HVAD)」という機能を搭載しており、人の声と周囲の雑音を聞き分ける事ができます。
非常に小型ですが、高い機能性も備えています。環境に自動で適応する高い安定性があるので、外出先でも特別な設定をすることなく快適に使用することができます。
CS-700AV

「CS-700AV」の主な機能・特徴は以下の通りです。
- HDカメラ付きスピーカーフォン
- 120°超広視野角・高解像度カメラを搭載
- オプションの拡張マイク(XM-CS-700)で収音範囲の拡張可能
- 壁掛け設置で簡単インストール
大きなモニターがある会議室に据え置きするのに適しているスピーカーフォンです。
テーブルに置くのではなく、壁掛けタイプなので会議室のスペースをとることなく設置できます。
高品質マイク・スピーカー・カメラが一体型なので、接続するだけですぐにWeb会議の環境が完璧に整います。
(※ Amazonでの取り扱いが無いかもしれません(2020年8月))
ヤマハのスピーカーフォンはどれが買いなのか
ここまで、ヤマハのスピーカーフォンの機能や特徴について解説しましたが、まだ迷っているという人もいるのではないでしょうか。
スピーカフォンを選ぶ基準は使用する予定の環境によるので一概に言えませんが、個人的には「YVC-330」をおすすめします。
対応人数は〜6人となっていますが、大きい会場や会議室で使用しても想像以上に音声はしっかりと拾うことができます。
別売りで連結ケーブルも売っているので、後に更に広い会議室で使用する事になっても拡張することができるので、後悔することは少ないと思います。
唯一の難点というと価格が高いことですが、一度購入したらなかなか買い換えることが少ないスピーカーフォンですので、奮発して購入しても良いのではないでしょうか。
終わりに
今回はヤマハのスピーカーフォンを比較してまとめました。
音響メーカーとしても有名なヤマハですので、音質などはピカイチです。
少々価格が高めですが、仕事で使う機器をケチったことで、会議での聞き間違いなどが起こるのは大きな損失になるかもしれません。
しっかりと検討して購入してみてください。
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