はじめに
この記事ではWeb会議にはなくてはならない機器となったスピーカーフォンのおすすめを18選という形で紹介します。
2021年になりWeb会議が仕事のツールとして、ますます当たり前に根付いてきました。
Web会議で円滑なコミュニケーションをするためには会議ソフトに加えてPCまわりの機器も改善することが求められます。
Web会議で相手が何を言っているか聞き取れないことがよくあるという人や、相手によく聞き返されるという経験がある人はこの記事を参考にスピーカーフォンを導入してみてはいかがでしょうか。
- 1 Web会議にスピーカーフォンは必須なのか?
- 2 おすすめのスピーカーフォン18選
- 2.1 eMeet Luna
- 2.2 eMeet OfficeCore M2
- 2.3 eMeet OfficeCore M220
- 2.4 eMeet OfficeCore M1
- 2.5 eMeet OfficeCore M0
- 2.6 ヤマハ YVC-330
- 2.7 ヤマハ YVC-200
- 2.8 Anker PowerConf
- 2.9 Jabra SPEAK 410
- 2.10 Jabra SPEAK 510
- 2.11 Jabra SPEAK 710
- 2.12 Jabra Speak 810
- 2.13 Kaysuda SP200
- 2.14 Kaysuda SP200U
- 2.15 Avaya B109
- 2.16 I-O DATA USB-SPPHL1
- 2.17 EPOS SP 30 +
- 2.18 サンワサプライ MM-MC35
- 3 結局この中で選ぶならどれか
Web会議にスピーカーフォンは必須なのか?
そもそもスピーカーフォンとはなにか、導入するとどんなメリットがあるかを簡単に説明します。
スピーカーフォンとは
『スピーカーフォン』とは、その名の通り「マイク」と「スピーカー」が一体となったものです。
Zoom、Skypeなどを用いたWeb会議を同じ会議室から複数人で参加するときによく使われます。
スピーカーフォンを用いることで、会議室で普通に会話するのと同じ要領でWeb会議を繋ぐことができます。
複数人がハンズフリーで話したり、聞いたりできるようになるためには必須のアイテムと言えるでしょう。
スピーカーフォンでWeb会議はどう変わるのか
スピーカーフォンを使うことでWeb会議は「圧倒的に円滑」に進むようになります。
Web会議が中断・遅延する原因には以下のようなものがあります。
- ノイズで音声が聞こえない/伝わらない
- 声が小さくて聞こえない/伝わらない
- 会議室内の位置によって聞こえない/伝わらない
Web会議が円滑に進まないときは”音声トラブル”の発生がほとんどです。
これらの音声トラブルの原因は、会議に使うPCのスピーカーやマイクの性能が悪いこと、通信環境が悪いことです。
このマイクとスピーカーの問題を改善できるのがスピーカーフォンです。
スピーカーフォンを導入することで相手の音声が明確に聞こえ、こちらの声が明確に伝わることで会議が円滑に進みます。
さらには、伝え間違いや聞き間違いといった内容の齟齬も防ぐことができるので、仕事の質という面でもメリットがあります。
おすすめのスピーカーフォン18選

2021年のおすすめスピーカーフォンを18選で紹介します。
各スピーカーフォンの主な特徴を数点ピックアップしてまとめています。
会議室の規模、参加人数、価格、機能など使用するシチュエーションに合わせて検討する参考にしてください。
eMeet Luna
はじめに紹介するのはeMeet社から販売されているスピーカーフォン『eMeet Luna』です。
性能も高く、価格も抑えめなのでコスパは最高です。
正直、迷ったらこれを買っておけば間違いないと断言します。
2台連結機能を搭載
専用の連結ケーブルでeMeet Luna本体を2台連結して使用することができます。
1台でも5〜8人規模の会議に対応していますが、2台連結すると最大12人程度の規模でも使用することができます。
1台購入した後に、更に大きい会議室で使用することがあれば追加購入で対応すると良いです。
Voice IAモードでノイズ抑制・集音性能が向上
周囲の話し声や電話の呼び出し音、エアコンのノイズ、キーボード音などの雑音を抑制することができます。
発言者の距離を検知して、音量レベルを補正しバランスを整えることも自動で行ってくれます。
普通に会話する感覚でWeb会議を開催することができます。
eMeet OfficeCore M2
eMeetのスピーカーフォンで最も性能が高いのが『OfficeCore M2』です。
音質、性能、接続などすべてが十分満足できるレベルで備わっています。
高音質でクリアな会話を実現
AIマイクを4つ搭載しており360°の集音性能は非常に高く、eMeet独自の音声処理技術でクリアな声を相手に届けることができます。
話している人の位置検知が本体のLEDで表示されるので、しっかりと集音していることもひと目で確認できます。
2台連結機能も搭載
eMeet Lunaと同様に専用のケーブルで2台連結することもできます。
操作ボタンや音量も同期することができ、ハウリングも発生しません。
中規模と大規模の会議室のどちらでも使用する事がある場合には2台連結を使いこなすと便利です。
※ 2020年3月以前の『M2』は連結非対応なので注意してください。
eMeet OfficeCore M220
『OfficeCore M220』はスピーカーフォンが2台セットになって販売されています。
単体仕様は『OfficeCore M2』と同様ですが、連結ケーブルも同梱されており、価格も1台ずつ買うよりも安いので、2台連結を使いたい場合には『M220』を購入したほうがお得です。
eMeet OfficeCore M1
eMeetのスピーカーフォンではミドルモデルという立ち位置になります。
『M2』や『Luna』と性能を比較すると選択肢になかなか入らないかもしれませんが、非常にコンパクトなので小規模の会議が多い方におすすめです。
視認性の高いデザイン
3~5人の会議に適しており、位置検出機能とLED表示がリンクしています。
本体に内蔵された6+1MEMSマイクの集音能力は良いです。
充電式バッテリー搭載で持ち運びも便利
コンパクトなボディに2600mAhのバッテリーを搭載しています。
最大12時間の連続通話が可能で、出張先などでも安心です。
eMeet OfficeCore M0
接続方法がUSB接続のみですが価格が抑えれられており、お買い得なスピーカーフォンです。
PCにUSBで接続するだけで使えるシンプルなスピーカーフォンで、1〜4人の電話会議に適しています。
低価格でも高音質
特許取得済みのVoiceIA技術、エコーキャンセリング機能、ノイズキャンセリング機能などを搭載しています。
eMeetのスピーカーフォンでは低価格のモデルですが、引けを取らない性能を備えています。
USB接続のみ対応
最近のスピーカーフォンはBluetooth接続に対応しているものも多いですが、『M0』はUSB接続のみに対応です。
PCで使用する場合にはUSB接続が最も多く使われ、バッテリーへの充電も不要なので手軽に使えるという点はメリットとも言えます。
eMeetのスピーカーフォンを検討している人はこちらもチェック
eMeetのスピーカーフォンで迷っている方はこちらの記事で性能を徹底的に比較しているので読んでみてください。
ヤマハ YVC-330
『YVC-330』は集音性、音質、接続方式の種類など、すべての性能面が最高レベルなスピーカーフォンです。
会議室に据え置きするスピーカーフォンとして使うのにおすすめです。
2台連結可能で最大10人規模の会議が可能
『YVC-330』を2台もしくは、『YVC-330』と『YVC-300』2台を連結して10名規模の会議にも対応することができます。
単体でも集音性能は非常に高いですがより広いスペースへの対応もできる拡張性の高いスピーカーフォンです。
外部インターフェイスが多用
外部インターフェイスが多用で、USB 2.0 Full Speed、Bluetooth、NFC (近距離無線通信) 、EXT IN/OUT (ステレオミニ) などの接続方式に対応しています。
スマホやタブレットとの接続にも対応しているので、端末を選ばずに簡単に接続できます。
ヤマハ YVC-200
『ヤマハ YVC-330』よりもコンパクトでバッテリー内蔵のモデルです。
専用ポーチも付属しているなど、持ち運んで使用することを想定して設計されています。
優れたポータビリティーでどこでも使える
小型・軽量ながら堅牢なボディを兼ね備えています。
利用する環境に自動で適応することができ、場所を気にしたり、毎回のように音響設定をしたりする必要がありません。
Anker PowerConf
モバイルバッテリーで有名な「Anker」のスピーカーフォン『PowerConf』です。
24時間使用可能な大容量バッテリーだけでなく、音質や集音性、音声処理の性能も高いものが備わっています。
価格も抑えめでコスパが高いスピーカーフォンです。
優れた音声処理機能
エコーキャンセリングや残響抑制、ノイズリダクション機能を搭載しています。
オートゲインコントロールも搭載しており、相手の声も自分の声もクリアに伝わります。
Soundcoreアプリ対応
Soundcoreアプリに対応しており、モードの変更や音量の設定、バッテリー残量の確認などがアプリからできます。
Jabra SPEAK 410
Jabraのスピーカーフォンは数字が大きいほど性能が高く価格も高いです。
そのため、『SPEAK 410』は最もお買い得なモデルです。
機能としてはWeb会議に必要な必要最低限は備わっているため、頻繁には使用しない方や持ち運び用に一台持っておきたいという場合におすすめです。
接続はUSBのみでシンプルな機能性
接続方式はUSB接続のみで機能もWeb会議に必要な最低限が備わっています。
最低限備わっている機能の部分はレベルが高く、小さな音でも360°集音するマイク性能は素晴らしいです。
軽量でケーブルも収納可能
ケーブルも含んだ本体の重量は180.3 gで軽量です。
USBケーブルは本体に巻き付ける形で収納できるので、持ち運びにも便利でケーブルを失くす心配もありません。
Jabra SPEAK 510
『SPEAK 510』はBluetooth接続にも対応しており、本体ボタンやインジケーターも豊富なので使いやすいモデルです。
Jabraのスピーカーフォンで『SPEAK 410』とこちら『SPEAK 510』は個人向けのスピーカーフォンです。
付属のドングルでもBluetooth接続可能
PCがBluetoothに対応していなくても、付属のドングルをUSBポートに取り付けることでBluetooth接続することができます。
会社のPCのスペックが低い場合にも安心して使用することができます。
充実した本体ボタンと表示機能
本体ボタンには「電源 ON/OFF」「ミュート」「音量調節」「電話応答/終了」「Bluetooth ON/OFF」「設定」「スマートボタン」があります。
本体のLED表示では「バッテリー残量」「電源ON」「Bluetooth ON」がわかるようになっています。
Web会議で必要な操作や表示はすべて備わっています。
Jabra SPEAK 710
『SPEAK 710』は個人向けと法人向けの中間をとして開発されたスピーカーフォンです。
そのため性能は最高レベルで使いやすさも抜群です。
スペックは業務用でありながら音楽や通話で個人使用もできるように設計されています。
ボタンをワンタッチで2台連結可能
本体のリンクボタンを押すことでワンタッチで簡単に2台のSPAEK 710を連携して接続することができます。
1台で6人程度の会議に対応していますが、2台連携することで設置の自由度も増えて12人以上にも対応できます。
音質も最高品質
Jabraのスピーカーフォンは総じて音質が良いですが、『SPEAK 710』も素晴らしい音質です。
現在スピーカーフォンを使用していて、ノイズや集音能力に不満がある人はJabraのスピーカーフォンならそれを解決してくれます。
Jabra Speak 810
会議室に据え置きのスピーカーフォンを選ぶなら最適と言えるのが『Speak 810』です。
サイズは非常に大きいですが、1台で15人程度の会議に対応することができます。
ZoomTalkマイクで発言者を検知
発言者を検知して自動でフォーカスして音を拾う指向性のあるZoomTalkマイクを採用しています。
広い会議室でも全員の声が均一に聞こえるように自動で調整してくれます。
電源は外部ACアダプタで給電な点は注意
多くのスピーカーフォンはPCからのUSBで給電したり、バッテリーを搭載していますが、『Speak 810』はACアダプターで給電する必要があります。
購入前に会議室のレイアウトなども確認することをおすすめします。
Jabraのスピーカーフォンを検討している人はこちらもチェック
Jabraのスピーカーフォンはすべて「Cisco」「Microsoft」などの認定を受けています。
Jabraのスピーカーフォンで迷っている方はこちらの記事で各モデルを比較しているのでご参考ください。
Kaysuda SP200
Kaysudaというメーカーを聞き慣れないという人も多いと思いますが、非常にコスパが良いスピーカーフォンを販売しています。
『SP200』はUSB接続とBluetooth接続の両方に対応しているモデルで、マルチコネクションにも対応しているので使い勝手も良いです。
状態表示ランプでひと目で状態を確認
ミュート状態では赤、バッテリー残量は白、音楽や動画再生はオレンジで表示することでひと目で現在の状態を表すことができます。
マルチコネクション対応で最大3台同時接続
1台のUSB接続デバイスと2台のBluetooth接続デバイスと同時に接続することができます。
Bluetooth USBアダプターも付属しているので、接続の面で困ることはまずありません。
Kaysuda SP200U
USB接続のみで価格が抑えられているのが『SP200U』です。
実際にスピーカーフォンを使用するときは大半がUSB接続のみでの仕様になります。
少しでも価格を抑えたいという場合は『SP200U』が候補に挙がります。
ノイズキャンセリングとエコー除去を搭載
採用されている全指向性マイクは従来のコンピュータマイクより、10倍のスピードで最大半径3メートルの距離から音声を拾うことができます。
ノイズキャンセリングとエコー除去機能で高い音質も実現します。
Kaysudaのスピーカーフォンを検討している人はこちらもチェック
正直、Kaysudaって大丈夫なのか不安がある方も多いと思います。
こちらの記事で会社概要や保証についても解説しているので参考にしてみてはいかがでしょうか。
Avaya B109
電話界の超老舗メーカー「Avaya」のスピーカーフォンです。
接続や音質も非常に安定しており、操作性も良いです。
日本ではあまり普及していないメーカーですが、高性能で間違いなく価格以上の性能を備えているおすすめの製品です。
コンパクトで持ち運びにも便利
本体サイズがコンパクトで持ち運びに適しています。
付属のポーチにケーブル収納用のネットが付いていることは、小さな工夫ですが使い勝手に大きい効果があります。
I-O DATA USB-SPPHL1
別売りの拡張スピーカーもあり、講義やセミナーで広い会議室でも使用することができます。
本体ボタンがハードボタンで押した感覚が確実にあるので、仕事のWeb会議で使うときには安心感があります。
使いやすい本体ボタン
本体ボタンには「通話」「スピーカーミュート」「マイクミュート」「音量UP」「音量DOWN」があります。
押し込むタイプのハードボタンなので押し間違いや押せていなかったということが起こりにくく、安心して使用することができます。
Chromebook対応
学校への導入が進んでいるChromebookでも使用できます。
Web会議ツールと組み合わせることで、遠隔授業でも活用できます。
EPOS SP 30 +
EPOSの販売するスピーカーフォンは音響メーカーとして有名なゼンハイザーの製品です。
音質、集音性ともに最高レベルで、「他のメーカーと比較しても最も音質が良い」というレビューも多く見られます。
とにかく音質は最高レベル
音質はなかなか定量的な評価が難しいですが、ゼンハイザーのスピーカーフォンの音質は間違いなく最高レベルです。
他のハイエンドのスピーカーフォンと比較しても優れた音質であるという評価が多数あります。
本体ボタンの操作性も抜群
本体ボタンはしっかりと押し込んだ感覚があるボタンで、Web会議に必要な機能は網羅されています。
ミュートや音量も調整でき、本体表示で状態もひと目で分かります。
サンワサプライ MM-MC35
LANケーブルを使用することで2台連結可能なスピーカフォンです。
エコーキャンセルやノイズ除去などの機能もしっかりと搭載している高機能な小型スピーカーフォンです。
LANケーブルで連結可能
専用ケーブルなどは不要で、通常のLANケーブルを使用して2台接続することができます。
LANケーブルで連結できるスピーカフォンは珍しいです。
連結することで15人規模の会議にも対応することができます。
結局この中で選ぶならどれか
今回は18選という形でおすすめのスピーカーフォンを紹介しましたが、結局どれを買ったらよいか悩んでいる人もいると思います。
使う用途やシチュエーションによって一概には言えませんが、どんな場合にも外れないスピーカーフォンを低価格と高性能の観点で2台選んで紹介します。
コスパ重視なら『eMeet Luna』がおすすめ
『eMeet Luna』は2020年中旬に発売された新しいモデルで、低価格ですが性能は非常に高くコスパが良いスピーカーフォンです。
「2台連結」も可能ということで拡張性もあるので、購入後にもう少し広い会議室で使いたいという場合にも対応できます。
価格を気にしないなら高性能な『Jabra SPEAK 710』がおすすめ
性能重視で選ぶなら『Jabra SPEAK 710』がおすすめです。
音質や集音性も最高レベルで、法人向けにも販売しているのでサポートも手厚いです。
さらにボタンをワンタッチで2台連結可能で拡張性も優れています。
購入後も安心できるスピーカーフォンです。
おわりに
2020年には急速に働き方が変化して在宅勤務やWeb会議が普及しました。
2021年にも引き続きWeb会議が仕事の中心にあり続けるでしょう。
この記事で紹介したスピーカーフォンは仕事を円滑にすすめるためには必須になってきます。
使う環境や用途をしっかりと考慮して適したスピーカーフォンを選ぶ参考になれば幸いです。