【失敗例】内定無しの理系学生の就活【実体験あり】【特徴5選】

今から就職活動をするという時、浮かんでくる感情として、

「失敗したくない」「大丈夫かな」

というものがあるでしょう。

そんな気持ちを少しでも和らげるために、理系学生の就活における失敗例を紹介します。実際に私の友人の話も含まれていますので、具体的な内容を紹介しています。

事前に知ることで同じ過ちをしないように、回避できるようになりましょう。

 

 

【失敗例1】就活の軸が無く闇雲にエントリーしている学生

夢や目指す職業がないまま何となくで大学に進学してきた人、「周りが行くから」「仲のいい友達が行くから」といった理由で大学に行っている人も多いのではないでしょうか。

そんな人は就職活動でも自分の意思がないままで、いざ企業選びをするときにも決め手がなくなってしまう危険性があります。

その結果、何となくでエントリーして企業の数だけ増えるけれども、内定が増えないということになります。

そんなことないと思っているあなたも以下の内容に当てはまっていませんか?

 

個性がなくありきたりなことしか書けない・言えない

何となく会社選びをして、なんとかなるだろうと思っている人は、大体がいわゆる「量産型就活生」になってしまっています。

自分はしっかりと企業研究もしてるし大丈夫!と高を括っている人でも気づかない間に量産型になっています。

 

あなたの志望動機は、

「御社の〇〇という事業に興味を~」「○○という仕事にやりがいを感じて~」

となっていませんか?

 

はっきり言うと、こんな志望動機は人事の方は嫌というほど聞いています。なぜかというと、この志望動機の〇〇に当てはまる内容は基本的に企業のホームページやパンフレットに書いてあるからです。

このありきたりな志望動機は、ESならばギリギリ通過させてもらえるかもしれませんが、面接までくると全くと言っていいほど評価されません。

このようにインターネットで少し調べた程度の企業研究で就活に臨むと、「量産型就活生」になって失敗します。

ではどうしたらよいか。答えは簡単です。それは、

「ES、面接では自分の経験を入れること」

です。

これだけで、ほかの人と差別化できます。さらに、その経験が面白くて人事の興味を引き付けたら、もうあなたは勝ち確です。

自分の経験を上手く企業の事業や職種と結びつけることを意識しましょう。経験は研究、趣味、旅行、etc. 何でもOKです。分野や実績よりもオリジナリティが重要です。

 

大手病にかかってしまって連敗する

就活の軸がない場合にもう一つ懸念しないといけないのが、俗にいう「大手病」です。

もちろん、大手の企業に就職が決まれば嬉しいことですので、大手企業も積極的に志望してください。

しかし、ここで注意してほしいのが闇雲に大手のみ志望し続けた結果、すべて惨敗ということになり得るのが「大手病」の怖いところなのです。

 

今、大手志望のあなたは行く気もない「中小企業」は受ける必要ないと思っているのではないですか。

 

大手以外に志望をするのは、「就職先の選択肢」ではなく「就活を成功させるため」という観点でとても意味があることです。

 

中小企業を受けていいことは2つあります。

1つ目は、就活の練習になるということです。

ESや面接は1つの企業につき一度きりで、やり直しはできません。しかし、複数の企業を受けることはできます。そこで、志望度が高い企業よりも先に選考がある企業で練習することで、第一志望の本番で失敗しにくくなります。

その練習先として中小企業を選ぶ理由としては、「ESが通りやすく、面接練習の機会が得やすい」「失敗した時のメンタルへのダメージが少ない」などがあります。

 

2つ目は、自信がつくということです

私の経験では、内定を持っているのと、持っていないのでは精神の安定度に雲泥の差があります。

中小企業は、大企業よりも容易に内定を得ることができる傾向があります。これは、中小企業は人材不足であることや、内定を蹴られる前提で採用を行っているからです。

内定があるという安心感は、面接での態度や話し方に無意識のうちに現れてきます。落ち着きがある姿勢は評価されますし、自分の思いをしっかりと伝えることができます。

また、ESや面接はどの企業でも大体同じような内容の質問が飛んできます。「志望動機は?」「研究について説明して」「逆質問ある?」などは聞かれることが多いですが、準備していても実際に面接で話してみると言葉に詰まってしまいます。

私も面接は苦手でしたが、数をこなして3,4社目からは練習しなくてもすらすら話せるようになりました。そして、話した時の手ごたえを基にして少しずつESや面接内容を改善することで、本番の第一志望の大手企業では実力を発揮できるようになります。

場数を踏んで、自分の個性・オリジナリティを自然に発揮できるようになったら「大手病」ではなく「大手企業の内定保持者」になれることでしょう。

 

 

【失敗例2】情報を鵜呑みにしてしまう学生

私は就活は「情報戦」という一面もあると思っています。OBや社員の人から生の声を聞いたり、インターンシップに参加したりして自分しか知らない情報を手に入れることができると、とても有効な武器になります。

しかし、大量の情報が溢れかえっている現代においては、素直に情報を鵜呑みにすることは危険と言われており、それは就活にも当てはまります。

 

就活掲示板を鵜呑みにする

情報を集める場としてよく使われるのが、楽天が運営する「みん就」、「就活会議」、「キャリコネ」といった掲示板です。これらは、会員登録が必要なのものもありますが、基本的には誰でも書き込める情報サイトです。

そこには、昨年度以前の合格者のESや体験談が載っていることもあり、有益な情報も多くあります。さらに、その会社で働く人の書き込みで福利厚生や研修の内容が書かれていることもあります。

有益な情報を得られる場として是非とも活用していただきたいのですが、一方で気を付けなければいけない点もいくつかあるので注意してください。

まず気を付けなければいけないのが、自分と同じ年代の就活生からの情報です。

掲示板には「○○年度新卒採用口コミ」みたいな形で学生が情報交換しているスレッドがあります。ここでは自分と一緒にエントリーしている人がどんな状況か、合否の連絡は他の人にはもう来ているのかなどがわかるため、多くの人が利用しています。

しかし、冷静になって考えるとその情報の信頼性は非常に怪しいものです。なぜなら、書き込んでいる学生にとっては書き込むことのメリットがあまりにも薄いからです。先ほど述べたように、「就活は情報戦」という側面を持っています。そんな中で自分の情報を書き込むということは、アドバンテージを失うと同義なのです。そのため、嘘の情報を書き込む人ももちろんいますし、かき乱して楽しんでいる人もいます。

掲示板に書き込んでいる人は、お人好し、嘘つき、アホのどれかがほとんどということを理解したうえで活用しましょう。

 

そしてもう一点気を付けてほしいことがあります。それは、掲示板で情報を発信する側になった時のことです。掲示板などで自分の情報を発信するということは、基本的にリスクであると考えてください。

その理由としてはまずは、先ほど書きました「アドバンテージを失う」ということがあります。

しかし、それ以上に恐ろしいのは、人事に特定されて選考に影響する可能性があるということです。

一部の企業ではSNSや掲示板を監視しているところがあります。そこで、会社に不利益な情報を書き込んでいたり、選考の情報を公開している人がいたらチェックしています。匿名だから特定されないと思っているかもしれませんが、よく「面接直後の〇日の夜に合格の連絡が来ました」などと書いているのを見たことがありませんか。これは人事が見たら一発で特定できますよね。

特定された人は、次の面接で落とされる、大学に連絡が来て推薦が取り下げられるなどされることがあります。

嘘かと思うかもしれませんが、私の知り合いにはTwitterにインターンシップに参加していることをツイートしたら、大学教授に連絡がきてツイートを消すように指導されたという人がいます。また、とある企業でSNSや2ch(5ch)を監視している業務にあたっている人に会ったこともあります。

その程度で内定は取り消されないだろうと思っている人もいるかもしれませんが、機密情報漏洩は企業の存続にかかわることもあります。不用意にSNSに書き込む人は入社してからも情報を流出する危険性があるので不必要な人材なのです。入社してから情報漏洩すると場合によっては懲戒免職ですから。

 

OBや周囲の意見を鵜呑みにする

情報源として、活用することが多いものにOBや周囲からの情報があります。これは、働いている人、就活を乗り越えた人の意見を聞けるので良い面も多いと思います。

しかし、話の捉え方は少しだけ注意してもらいたいです。

なぜなら、人は過去を話すときに成功体験を中心に話し、良いように誇張して話す性質があるからです。

就活のアドバイスをくれたり、起業からリクルータで来てくれる人は就活の成功者ばかりです。そのような人が話す内容は、有益ですが、一部誇張したり強がって話すものなので100%で受け取らないようにしましょう。いうならば「テストの日に全然勉強してない」と嘘つく人の心理と同じです。

「ESなんて適当でいい」「面接なんてノリで行ける」とか言う人ほど陰で努力しているのです。

逆にいえば、そういう人がしてくれる「失敗体験」は本当に役立つことが多いので、同じ失敗をしないために詳しく聞いておきましょう。インターネット上には無い具体的な失敗体験を自分に置き換えることで、面接などのイメージを明確に持つことができます。当日の緊張や不安も事前にどんな可能性があるかを知っておくだけでかなり緩和されます。

OBや企業の方の話を聞くときにもインターネット上の情報と同じで、信頼性や有益性をしっかりと吟味して自分で判断できる能力を身に着けましょう。

 

【失敗例3】国語力が低い理系学生

国語力って何?理系なんだから文系みたいな勉強してないから…と思う方も多いのではないでしょうか。私が就活において考える国語力とはいわゆる学校で習うような国語や細かい文法ではなく、「伝える力」であると思います。

この伝える力が就活になぜ重要なのかは、私の大学時代の同期の実例を挙げて説明したいと思います。

 

スペック最強の理系女子が就活で惨敗

 

 

最近話題にもなった「理系女子」「リケジョ」と言えば、就活においてもかなり強い存在です。

理系や工学部のような中では、女性というのは非常に少なく貴重な存在です。企業によっては、女性枠みたいな採用枠を準備している企業もあるくらいで、就活において有利なのは言うまでもありません。

私の大学時代の同期にも女性はいたのですが、そのスペックは非常に高いと言わざるを得ない人でした。「国立大学大学院」「理系」「女子」「TOEIC800点以上」などこれだけでもESは通したくなる企業は多いのではないでしょうか。また見た目も特別かわいいわけではないですが、決して悪くもない(個人的主観ですが..)と思います。

しかし、彼女はことごとくESが通らず、面接に進んだ企業も一次面接で全敗でした。幸いにも最後は一社だけ内定が出たのですが、そこまでたどり着くために私を含めた同期や教授陣のサポートと大変な苦労がありました。

では、なぜスペック上は最強であるはずの彼女が就活で落ち続けたのでしょうか。答えは「国語力」の欠如でした。

まず、ESの段階なのですが、先に書いたようにTOEIC800点ある理系は男子を含めてもかなり少ないです。企業によっては600点くらいでも頑張ってると言ってもらえます。しかし、彼女はESがことごとく通らなかったです。なぜかというと、志望動機、自己PRなどの自由記述欄に大きな問題があったからです。

彼女からESが通らないと相談を受けて読んだとき、私は思わず笑ってしまいました。中学生でも、もうちょっとましな文章書くぞと正直思いました。

どこが悪かったかというと「結論」「話の流れ」の2点が無いということです。

彼女の自己PRは、「私は〇〇サークルに入っています。○○サークルは~」と続いていき、自分がそこで何をしたか、自分の役割は何だったのかが何も書かれていませんでした。

自己PRではなく、ただのサークル紹介文になっていたのです。読んだ人に、何が言いたいのか、どのような考えで何をしたかが伝わらないと意味がありません。彼女の書いていた稚拙な文章であれば、自己PRどころか自己逆PRになってしまって逆効果です。

ここで必要になるのが何度も言っている「国語力」です。

企業の人事の方のほとんどは、実績や成果ではなく「どのような考えで行動したのか」を評価しています。ESや面接の場においては、これをいかに伝えるかが大切です。

伝えるためにはどうしたらいいかは、方法は簡単です。

「結論を最初に言うこと」「体験や自分の考えを盛り込むこと」を意識することです。

もちろん最低限の文法や言葉遣いは必要ですが、そこまで神経質になる必要はありません。そんなことより、文章や話の内容・構成がわかりやすい方がよっぽど伝わります。

そして、基本的なことですが、結論を最初に言うことは大切です。これは基本中の基本ですが、私が考える結論を最初に言うことの利点は、そのあとの内容にアドリブが利くということです。結論を言うということは、一番伝えたいことは言い終わってますので、あと話すことは理由付けや根拠を付け足すだけです。

そのため相手の反応を見て、反応が悪いな、受けていないなと思ったら話を切り上げることもできますし、逆もしかりです。結論を最後に持ってくると、相手がつまらなそうに聞いていても話を途中で切れないので、限られた面接時間が無駄になってしまいます。

そして、もう一点大切なのが、体験や自分の考えを盛り込むということです。

ESを読む人事や面接官は、嫌というほど多くの人の相手をしています。そうすると同じような内容だなと思う人は面白くなく、印象に残らないので落とします。そうならないためには、個性を出す、オリジナリティを出すということが必要です。

もし、個性やオリジナリティがない、何をしたらいいかわからないという方がいたら、過去に「【理系の就活】就活前にやるべきこと」という記事を書いているので読んでみてください

 

【失敗例4】実績や成果が皆無でネタがない学生

これは、なかなか深刻な問題です。特に大学院生となっても何も話すネタがないという人はヤバイです。

学部で就活する場合、企業側もある程度理解しているので、研究の成果や実績を聞かれることがない場合も多々あります。その代わりに、サークルやバイトなどで学業以外に頑張ったことを聞くことで、その人の個性を引き出そうとしています。

一方で大学院生ともなると、何もない人はほとんどいないとは思います。しかし、研究もサークルもバイトも鳴かず飛ばずな人も一部はいるでしょう。そういう人はかなり辛いです。なぜかというと、大学院生となると就活では「研究」は最低限やっている前提で「+α」で何かあるのが求められます。平凡な人間は今の時代の就活では生き残れないのです。

 

研究成果+部活経験で困らなかった就活

これは私自身のの話です。

私は、大学院で就活をする段階で研究においてある程度の成果を出していました。具体的には「国内学会で発表2回」「国際学会で発表2回」「就活後の国際学会に採択」という成果がありました。さらに、部活動は体育会系の部活に所属していて、団体戦ですが「全国3位」という結果を持っていました。

しかし、この程度の成果は持っている人は結構います。これ以上もたくさんです。そのため、成果だけを話しても個性は出ないと判断して、少し工夫をしました。そのひと工夫で、面接は負けなしでした。

その工夫とは「物語を作る」ということです。

国際学会を例に挙げると、就活後も含めて3回の学会で発表したのですがその内容をESに書いたり、面接で話すときには徐々に成長していったという物語にして話しました。どういう物語にしたかというと、

 

「1回目:発表も質疑応答も英語ができずボロボロ。悔しい」

「2回目:英語の勉強をして臨む、発表はできたが、質疑で失敗。成長を感じたが、まだ悔しい」

「3回目:発表に向けて、質疑応答も含めて準備、練習をしている。次こそは!という思い」

 

という流れで構成していました。ただ単に成果があるというだけでなく、その中での感情や向上心をアピールすることで個性を出していました。

また、部活動の話も団体戦の中での役割や、時にはサポートに回ったという内容で協調性や周りを見る観察力といった点を成果に結びつけていました。

戦いに行くときに、素手よりも剣を持っていた方が強いですよね。さらに剣を持っているだけではなくて、振り方、戦い方を知っていた方が強いですよね。

就活でも同じで、実績や成果は武器になります。そして、武器を有効に使うためには使い方を知っておく必要があるのです。

 

 

終わりに

就職活動をしていると多くの失敗や後悔をすることでしょう。しかし、その経験を前向きにとらえて成功につなげることができる人が最後には就活を成功させる人です。また、その経験は社会人になってからも必ず生きてきます。

とはいえ、失敗は少ない方がいいです。失敗をしないためには先人の知恵や経験を使うことが一つの手段です。

本記事の失敗例もあくまで一例ですので、情報収集を続けて後悔しないように全身全霊で就職活動に挑んでほしいです。

皆さんの就職活動が成功することを願っております。

 

>>> 【理系】【就活】逆質問は一方通行NG、会話して印象UP【質問例あり】

最新情報をチェックしよう!