準備で内定を勝ち取る面接対策【失敗しない就活】【一次面接~最終面接まで勝ち抜く】

はじめに

就活において多くの人が不安に思い、苦手意識があるのが面接です。

たかが数十分の会話の中で明確に評価され、合否が決まる面接を通過する確率を上げるためには「準備」をするしか方法はありません。

この記事では、就活で実際に多くの面接を通過した私が実践していた「面接の準備と対策」を具体的に書いています。面接を控える学生は必見です。

はじめに一言でコツを言うと「相手が何を聞きたくて、何を評価するために質問しているか」を考えることです。

 

一次面接 → 最終面接まで勝ち抜くために

 

まず、面接の対策を始める前に認識しておく必要があるのは、ESから最終面接まではすべて一貫しているということです。

一次面接では、ESに書いた内容を中心に質問されます。二次面接では、ESと一次面接での回答を基に質問されます。最終面接では、それより前の選考をすべて加味して質問されます。

つまり、初めの準備が十分にできていないと、最後まで引きずり、どこかでボロが出てしまい不合格になってしまいます。

 

面接の準備をする際に必ずやってほしいことが一つだけあります。

「面接に関することは細かく記録に残すこと」です。

先ほど述べた通り、面接は次の面接へとつながっています。そのため、最終面接まで一貫して回答をして合格するためにも、面接後にはすぐに質問などをメモして、まとめておきましょう。

 

面接後に記録しておいた方が良い内容は、以下のようなものです。

  • 面接官の名前
  • 質問内容とその回答
  • 面接官から聞いた情報

 

面接官の名前がなぜ必要かというと、待ち時間や雑談の中で「1次面接は誰と話したの?」などと不意に聞かれることがあります。評価には直接的に関係ないかもしれませんが、コミュニケーション能力が無いと思われないためにも受け答えできるように覚えておきましょう。

また、入社後にも意外に面接を誰としたかは話題に上がりますので、名前と特徴(声がでかい、ガタイがいいなど)程度はメモに取っておきましょう。

 

聞かれた質問やどのように回答したかを記録しておくのは当たり前に有効ですが、最も次の面接のために重要なのが「面接官から聞いた情報」です。

面接官が「今、こんな事業に力を入れている」「こんな取り組みをしている」と言うことは必ずメモに残しましょう。

そして、次の面接で話すネタの一つとして自分の志望動機や質問対策に上手く盛り込みましょう。その際ははっきりと「面接で社員の○○さんから伺ったのですが~」と言ってしまって良いです。

社員の話を出すことで、しっかりと会社についての理解があることコミュニケーションがしっかりと取れることを自然にアピールしましょう。

 

ここまでは次の面接のために面接中、面接後に準備することを書きました。

この後には、一次面接前に準備しておくことを具体的に記載しています。これから面接という方は是非一度読んでみてください。

 

ESの内容を言葉にして準備する

面接において十中八九聞かれる内容に「志望動機」と理系ならば「研究内容」があります。

これらは基本的にはESに記載しているため、それに沿って話せば大丈夫です。

しかし、ESの文面と面接で話す口語とでは若干の違いがあります。そのため、一度で良いので原稿にして文字に起こしてから読んでみてください。

十分考えて練ったはずのESですが、いざ話してみると内容が薄いと感じると思います。

そう思うのは当たり前で正解です。なぜなら、ESは文字制限があるため、簡略にしか書けていないはずだからです。

一般的に300~400文字の原稿で1分程度の発表になると言われています。面接では「簡単に答えてください」とは言われますが、特に研究内容については2~3分程度は話して、素人にも伝えることを意識しましょう。

そのためにも、しっかりと原稿を作るか、何度も反復して話す練習をすると良いでしょう。

棒読みになってはいけませんが、何度も繰り返して練習することで、内容が飛んでしまうことを防ぐ、言葉に詰まることを防ぐということの方が大切です。

 

質問対策は具体的に掘り下げる

 

面接で一番緊張するのが、面接官からの質問に回答するときではないでしょうか。

どのように対策したら良いかわからない人、何を聞かれるかわからないと対策の使用もないと考えている人も多いのではないでしょうか。

しかし、実は質問される内容は予想できますし、おおよそ決まっています。

以下にいくつかの具体的な対策例を記載しました。参考にして、自分が受ける企業に適応させてみてください。

 

頻出の質問に対する回答を準備

面接では、よく聞かれる質問があります。これを事前に把握して準備していくだけでも心の余裕がかなり違います。準備しないと答えられないと思う質問があれば一度文字に起こしてみましょう。

 

私が経験した中で最低限対策をした方が良いと感じる頻出の質問は以下の通りです。

  1.  なぜこの会社(この部署)  (同業種の会社ではだめなのか)
  2.  今までの失敗経験と乗り越え方
  3.  最近興味があるニュースはありますか
  4.  就活の軸は何か
  5.  他企業の選考状況は

 

なぜこの会社(この部署)  (同業種の会社ではだめなのか)

この質問をされたときにはその意図を理解していないと誤った回答をしてしまう可能性があります。

この質問で企業側は「内定を出しても他社に逃げられる可能性は無いか」「会社(仕事)を理解しているか」を確認することを意図しています。

つまり、他社との比較を明確にできないと面接官の求める回答はできません。

 

他社との比較をするポイントはいくつかありますが、簡単なものは以下のようなものがあります。

  • 企業理念
  • 働く人の風土、社風
  • 唯一無二の製品・技術
  • 海外売上比率
  • 企業の成長戦略

 

これらはインターネットで調べることである程度入手できます。

この情報を基に、「他社ではなく御社に行きたい」という思いを、志望動機ややりたい仕事につながるように回答する必要があります。

簡単に調べておくだけでも、かなり有効なので上で書いた項目は頭に入れておきましょう。

 

私の場合、上記5点を調べて、その中で2点については志望する理由として話せるように準備していました。

例えば、

「自ら手を挙げ挑戦するという社風に惹かれたため、挑戦の場が多いこと 」

「製品が生活に近く、人々の手に触れるような製品を幅広く展開しているため、製品に携わることで日常生活の快適・安心・安全を向上させたい」

など、この程度の簡単な準備でかなり違いがでます。

 

今までの失敗経験と乗り越え方

この質問は、研究やESに書いた内容に関しても深堀りする際に聞かれますが、特にこの質問が単体で脈絡もなく聞かれたときは準備していないと答えることが難しいです。

そのため、ESに書いていない内容で1つは話のネタを準備しておくことが大切です。

 

私の場合は、以下の観点で失敗経験を準備していました。

  • 研究
  • バイト
  • 英語
  • 部活(サークル)

 

この4点で準備しておけば基本的に面接中に話すことがなくて困ることはありません。

そして、失敗の乗り越え方ですが、出来るだけ具体的な施策を話せるように準備した方が良いです。

例えば、英語が苦手であることを乗り越えた(乗り越えようとしている)のであれば、

「毎日、単語の勉強をして、TOEIC800点を目指しています」

よりも、

「英語でのプレゼンテーションの経験から、単語力が低いことを痛感したので、英字新聞を毎日読みわからない単語をリストにして復習しています」

のように具体的な行動レベルまで落とし込めると良いです。

 

面接では言葉だけで思いや経験を伝える必要があるので、出来る限り具体的に話すことを意識して、状況が相手の頭に浮かぶくらいにしましょう。

 

最近興味があるニュースはありますか

この質問は、世の中の流れや最新技術に対して関心を持っているかを評価しています。

回答のトピックは「何でもよいパターン」と「会社の最近の発表(製品)」について問われるパターンと2つがあります。

そのため、それぞれに対して一つずつ準備しましょう。

ここでNGとなるのは、「エンタメ系」「趣味に関すること」を挙げることです。面接の意図として社会情勢・テクノロジーに関心があるかを問うているので、むしろ普段興味がなかなか湧かない内容の方が良いです。

例えば、「コロナウイルスの蔓延」「SNSの影響」など真面目な路線が正解です。

ここで一番のポイントであり、欠かせないことは「自分の意見を持っている」ということです。ニュース、記事の説明は簡潔にしてそれに対する自分の立ち位置や考えをしっかりと述べることを忘れない様にしましょう。

そのため面接官が知っているであろう大きなニュースを取り上げることで内容の説明を簡潔にし、自分の主張を強調することが秘訣です。

 

就活の軸は何か

就活において、それぞれの人が持っている軸を聞いてくることも多々あります。

これを聞くことで就活生と会社の方針、考え方がマッチしているかを判断します。

もちろん嘘はついてはいけませんが、馬鹿正直に答えても評価を下げるだけですので、回答してはいけないNGを明確にしておきましょう。

 

<NGな項目>

  • 給料
  • 福利厚生
  • 勤務地
  • 会社の雰囲気
  • 将来性
  • 成長できる環境

細かく挙げるともっとあるかと思いますが、よく言ってしまいがちなのはこれらではないでしょうか。

これらのNGに共通することは「他社にもっと優位なとこがある」「受動的」ということです。

ここで答える就活の軸が会社とマッチしているかを面接官は判断しています。内定を出しても「もっと魅力的な他社に行くのではないか」「入社後の活躍ができないのではないか」と思われてしまったらどれだけ優秀でも落とされてしまいます。

但し、もしも絶対に譲れないこと(勤務地も含め)などがある場合は、しっかりと伝えましょう。それで落ちた方が、嘘偽りを言って入社できてしまうよりも将来的には幸せです。

 

他企業の選考状況は

結論を言うと、正直に言って良いです。そのうえで御社が第一希望ですと伝えましょう。 

但し、ESを出しただけなどという中途半端な状態は言う必要がありません。最終面接、内々定くらいの選考状況は伝えても問題ありません。

 

ここで2点ほど注意してほしいのは、「就活の軸とぶれる企業は出さないこと」「挙げるのは志望度が高い2社程度まで」ということです。

参考程度に聞いていたり、他社の動向を知るために聞くこともあるのであまり気にしないで良いです。むしろ、合否を早く教えてくれることや内定受諾を待ってくれることもあるので、正直に言いましょう。

 

ESの内容に対する質問を想定

これが最も問われる内容であり、準備は綿密に行わないといけません。

 

ESの内容は千差万別なので、これといった決まった対策をすることは難しいですが、私が実践していた方法を紹介します。

それは、「ESの内容になぜと5回問う」ということです。

これをすることでESに書いた内容に対する疑問、矛盾が出てきて質問ポイントが絞れてきます。

 

どの様にやるかの一例をあげます。

「御社で生産技術職に就きたい」

↓なぜ?

「高品質な製造技術の開発に挑戦したい」

↓なぜ?

「製品の高機能化に伴う生産技術のレベル向上に関わりたい」

↓なぜ?

「御社は新製品の開発・展開に力を入れているため、生産技術も高める必要があると考える」

↓なぜ

「最新製品を手に取るお客様の安全を守りたい」

↓なぜ?

「御社の製品はお客様の手に直接触れるような生活に近いものが多いため」

  

このようにこじつけでも良いので「5回なぜ?」を繰り返してみてください。

5回も繰り返せば大体面接で聞かれることも包括することが出来ます。

ESで書いた各設問に対してすべて深堀して対策しましょう。

 

逆質問の準備は最小限にして面接中にキーワードを拾う

面接に臨むにあたってほとんどの人が準備するものが「逆質問」です。

正直、準備しなければこちらから質問することは難しいです。

しかし、10個も20個も準備する必要はありません。多くの場合は面接で逆質問の時間は5~10分程度で想定されています。

準備するときには、そのため大量に準備するよりも3~4パターンの質問を準備することが有効です。

 

私が準備していたパターンは以下の4つです。

  • 働き方についての質問
  • 経験を聞く質問
  • 精神的な覚悟・心構えについての質問
  • 将来性に関する質問

 

また、私が一番意識していたのは「面接の中で逆質問を見つける」ということです。

面接は一方通行ではなく、面接官の社員からも会社の情報・魅力を伝えられる場です。その中で質問を見つけて聞くことが出来れば、一方通行ではなく会話が成立するため、コミュニケーションが取れます。

準備した4パターンの内どれかに関連するようなキーワードを拾って、準備した質問に上手くつなげられると、スムーズに逆質問できます。

こればかりは慣れも必要ですので、大学などで面接練習を実施している場合は、これを意識して挑んでみても良いかもしれません。

 

逆質問に関しての詳細は、過去にも記事を書いていますので時間があればそちらも読んでください

>>>「【理系】【就活】逆質問は一方通行NG、会話して印象UP【質問例あり】」

 

終わりに

書き直しや添削ができるESと違い面接は一発勝負です。

そのため、100%以上の力を発揮することは基本的に難しいです。

しかし、しっかりと準備することで100%に近い力を発揮することは可能です。

たかが数10分で将来の明暗が分かれるのが面接です。数10分のためにどれだけ事前対策ができるかが突破の鍵になります。

是非、最後まで読んでくれたあなたに良い結果が待っていることを願います。

 

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