はじめに
※良い子は決してマネしないこと!計画的に勉強しましょう
中学、高校、大学…どこまで行っても避けては通れないもの、それが「テスト」です。
テスト直前になって、「勉強していない」「単位を落としたくない」「このままだと留年…」というように焦っている人もいるかと思います。
今回は、中学から大学院卒業まで「一夜漬けのみで常に成績上位」だった私が思う効率的な一夜漬けの勉強方法を紹介したいと思います。
テスト直前に追い込まれたあなたを救うことができたら幸いです。
一夜漬けで一番大切なこと「計画性」

一夜漬けに追い込まれている時点で計画性が無いと思っていませんか。
確かにその通りではありますが、私の場合は「一夜漬けをすること前提」で普段の授業などを受けていました。
部活や遊びを優先したかったため、勉強期間を徹底的に削ることを考えた結果たどり着いたのがこの「一夜漬け」です。
この記事を読んで一夜漬けをする方に、一つ注意していただきたいことがあります。
この方法は「学校の定期試験」のような短期間 (長くて半年) 程度の内容を問われる試験に用いてください。さすがに高校、大学入試などは範囲が広すぎますのでそれは本当の計画性を持って勉強しましょう。
どんな計画を立てればよいか
基本的にテスト期間は1~2週間程度だと思います。
その期間を一夜漬けで戦い抜くための計画を立てる際に大切なことは以下の点です。
- テスト期間を通した計画を考える
- 次の日のテストの順番を考慮して勉強
- 暗記科目より計算科目を先に勉強
これらを意識して、計画を立てると良いでしょう。
テスト期間を通した計画を考える
一夜漬けをすると言っても、その日の夕方、夜になってから焦りだしても、何を勉強したらよいかバタバタしてしまい貴重な時間が無駄になってしまいます。
テストの日程が出たら、「何をいつ勉強するか」をまず考えましょう。
基本的にはすべての教科をテスト前日にやるのが一夜漬けですが、内容や勉強量的にどうしても前日では難しい教科はあります。前日では難しい教科は一教科のみの日など負荷が軽い日に回すことで、テスト週間のみの勉強ですべてをカバーできるようにします。
また、計画を立てるのは直前ではなく、テストの日程が出たらすぐにしましょう。後半にも書きますが、一夜漬けで結果を出すためには事前の準備も大切になってきます。
テスト週間のスケジュールの大枠が決まったら、次は以下のことを考慮して、一日の中での計画の細分化をしていきます。
次の日のテストの順番を考慮して勉強
次の日に複数の教科のテストがあるとき、どのような順番で勉強すると効果的かというと、「後半の教科から」がより効果的です。
なぜ後半の教科から勉強すると良いかという要因は2つあります。
一つ目の要因は勉強時間です。
勉強の計画をどれだけ正確に立てたとしても、大体が計画通りには進みません。
そのため、複数の教科を一夜漬けで勉強するとどうしても勉強した順と同じ順番で勉強量に差がついてきます。
二つ目の要因は記憶力です。
どうしても勉強して記憶したものは忘れてしまいます。一夜漬けだとなおさらで恐ろしいスピードで忘れていきます。
この二つの要因を考慮して、複数の教科で平均的に結果を出す勉強の順番を考えます。
勉強時間がたくさん教科は、記憶もある程度できているのでその日の後半のテストでもOKです。
一方、勉強時間が少ない教科は記憶力が低いので、すぐ忘れてしまいます。そのため忘れる前、その日の一発目に処理してしまった方が良いのです。
そのため原則、「次の日のテストの順番と逆の順番で勉強をすること」が一夜漬けのコツです。
暗記科目より計算科目を先に勉強
暗記科目と計算科目が同じ日にある場合、原則は計算科目から勉強することが効果的です。
計算科目の勉強は、公式や解き方を理解することがメインになります。そのため、問題を覚えるというよりは、覚えた解き方を当日に発揮できるかどうかが大切です。そのため、本当に覚える必要があるのは一部です。
そのため、完ぺきに暗記するというよりは、要点をしっかりと理解することが重要です。暗記と違い、理解したことは1日くらいでは忘れないので、勉強からテストまでに時間が空いても問題はありません。
一方で、暗記科目は覚えたことをそのままアウトプットすることがメインになります。つまり、どれだけ記憶に残せるかが大切になってきます。
前にも書いていますが、ここで考える要因になるのが記憶力です。
覚えたものは時間経過とともにどんどん忘れていきます。そして、忘れると点数が直接的に落ちるのが暗記科目です。
そのため、覚えたらできる限り早くテストに臨んで解答用紙に記憶を写してしまうことが効率的です。
計画の具体例

例えば次の日のテスト科目が、
1限目:数学A
2限目:世界史
3限目:数学B
となっていた場合は、
「数学B」 → 「数学A」 → 「世界史」
の順番でやるのが最も効果的に全科目で得点が期待できます。
このように毎日の勉強の順番を決め、それぞれの勉強時間を区切って決めることで無駄なく一日を使い切りましょう。
確実に点数を取る一夜漬けの準備

一夜漬けと言っても、テスト範囲も何もわからないといったら勉強することはできません。
効率的に一夜漬けで点数を取るためには、しっかりと準備をすることが重要になってきます。とはいえ、一夜漬けのための準備なのでそんなに重たいものではありません。
一夜漬けするために事前に準備するべきものは以下のものです。
- 過去問とその回答
- テスト範囲の課題
- 授業ノート、配布プリント
- 教科書、参考書
これらは上に書いたものから順に重要になってきます。
正直、多くのテストは過去問を理解するだけでも半分前後の点数を取れます。
ここで、意識してほしいのは「過去問を入手するときには必ず回答も一緒に入手する」ということです。
一夜漬けで知識がないまま過去問を解くのはかなり時間がかかります。そのため、回答を入手して、初めはそれを丸写しするくらいで良いです。
考える時間がもったいないので、すぐに答えを見て正しい考え方をインプットしましょう。
赤点回避が目的なら、過去問とテスト範囲の課題を理解できるようにして、時間に余裕があったらノートや教科書を読むくらいで十分だと思います。
無駄を徹底的に省いて反復

一夜漬けにおいては時間の無駄が命取りです。少しでも寝たいのに気が付けば外が明るいなんてことはよくあります。
ここでは、短い時間でも効率的にできる勉強方法を2つ紹介します。
自分にあった方法、教科ごとに効果的な方法を使って時間の無駄を少なくしましょう。
書いて覚える方法
一つ目は書いて覚える方法です。
授業中も黒板の文字や先生の言ったことをノートに書いて覚えると思います。それとやることは同じです。
但し、全部を馬鹿正直に書いて覚えるのは時間がかかりすぎます。
書いて覚えるときに大切なのは、「要点をまとめたものを書いて覚える」ということです。
書いて覚えるときは、初めに授業ノートや教科書のテスト範囲の重要なところだけを書き出します。できればノート2枚くらいに収まるくらいの分量でまとめると良いです。定期試験の範囲などは重要なことだけ書き出せば、大体がそのくらいに収まります。
そして、重要な点を書き出したら、まとめた紙以外のすべての教科所やプリントは片づけて、まとめた紙だけで勉強します。
再度書き写しても良いですし、それを繰り返し読むことも有効です。
一夜漬けでは時間がないので勉強する情報を厳選して、まとめた内容だけを完ぺきにするという意識で勉強することが効率的です。
書いて覚える方法は、数学などの計算科目や英語などの語学系の暗記科目に向いています。
徹底的に読む方法
もう一つは読んで覚える方法です。
教科書やノートを読んで読んで読みまくるという方法です。
この方法は書いて覚える方法に比べて、インプットの量を多くできるという利点があります。但し、よっぽど記憶力が良い人以外は、何度も繰り返して読む必要があります。
読んで覚えるときのコツは、2つあります。
1つ目は、マーカーなどで印をつけるということです。教科書などの重要なとこに印をつけることで、繰り返し読む際にそこに意識が集中して、視覚的に記憶に残りやすくなります。
2つ目は、声に出すということです。黙読するよりも声に出した方が、耳からも情報が入るため、記憶に残りやすいです。五感を活用するという面では、立って歩きながら読むというのも効果的です。
読んで覚える方法は、暗記科目全般に効果があります。語呂合わせなどで覚えるときも、声に出して読んで覚えると効果的です。
貫徹はNG!ちょっと寝ること

一夜漬けと言っても一睡もしないことは推奨しません。
1時間でも寝ることで記憶が整理されます。
特に複数科目のテストが控えているときほど睡眠をとって記憶を整理することがかなり点数に影響します。
体調管理も長いテスト週間を戦い抜くポイントになります。
無理せず、適度に休憩しましょう。
ただし、寝坊対策だけは忘れずに!
実家暮らしの人は親に起こしてもらう、一人暮らしなら友達に起こしてもらう、目覚ましを最強にしておくなどしましょう。
終わりに
今回は一夜漬けの方法をまとめました。
「一夜漬けなんてしないでコツコツ勉強しなさい」というのが正論だと思います。
しかし、私は実際に一夜漬けのみで大学院を卒業できましたし、学業優秀で奨学金免除もされました。
一生一夜漬けを続ければ、それはその場しのぎではなく、実力になります。
時間の有効活用という意味でも一夜漬けの方法を見直してみましょう。